ストレスって何が原因なの?どうやって解決すればいいの?【初めての認知行動療法①】

くらしの心理学
コロ
コロ

最近、ストレスには認知行動療法がいいって聞くのニャ

ネットや雑誌で見かける認知行動療法って一体なんなの二ャ

サイコロ
サイコロ

確かにいろんなところで認知行動療法ってよく聞くよね。
認知行動療法は元々は心理療法だったけど、
最近ではストレスに効果的と言われてるんだ!

この記事はこんな方におすすめです!
  • 最近ストレスを感じている人
  • ストレスの原因について知りたい人
  • 認知行動療法について勉強したい人

認知行動療法は日常生活のストレスや悩みを和らげる効果が期待されていて最近話題になっており、ネットや書籍で幅広く取り上げられるようになっています。

今回は認知行動療法についてシリーズで書いていきます。
一つの記事で全てを説明すると長くなってしまうので、このシリーズでは4つの記事に分けて説明していきます!

まず、この記事では認知行動療法の考え方や概要を説明します。
それではいってみましょう!

本シリーズの記事一覧はこちらから
初めての認知行動療法

認知行動療法ってなんだろう

認知行動療法とは

認知行動療法とは、簡単に言うと、「ものの見方」や「受け止め方」を変えることで、感情や行動に変化を加える心理療法です。

元々は「うつ病」のような心の病気の治療法だったのですが、心のストレスを軽減するのに効果的なので、最近では「ストレスマネジメント」に利用されることが多くなっています。

ストレスはあなた自身が作っている?

認知行動療法では「ストレス」を「出来事(環境)」と「個人の反応」という2つの視点で考えます。
ちょっと難しいので例をあげて説明していきましょう。

例えば「上司に怒られた」という出来事を想像してみましょう。
上司に怒られたら、暗い気分になったり落ち込んだりしますね。
そして、もしこんな気分が続いたらストレスに感じることもあるでしょう!

しかし、実は「上司に怒られた」という出来事はストレスではないのです

ある出来事がストレスになるかどうかは、「その人の考え方」にかかってきます。

上司から怒られた時であれば、「悲しい」気分になるのは、その人が「上司の信頼を失った」や「失敗してしまって恥ずかしい」と考えてしまうからなんです!
こうした考えが浮かんできてしまうので、悲しくなったり落ち込んだりします。

つまり、ストレスはその人の「考え方」によって作られているのです!

ストレスに対する反応は人それぞれ

先ほどの例では、上司に叱られた時に「上司の信頼を失った」という考えが浮かんだ結果「悲しい気分」になりました。しかし、みんながみんな同じ反応を示すわけではありません。

例えば、同じように上司に叱られても、愛情の裏返しと考えて「期待されているんだ」と捉える人は、より一層頑張ろうという気持ちになるかもしれません。

同じ出来事なのにストレスに感じない人もいるというわけです!

このように、同じ出来事に対しても、捉え方によってその後の反応が変わります。

つまり、ある出来事に対してどういう考え方・受け止め方をするかによって、その出来事がストレスになるか否かが変わってくるのです。

認知に注目するから「認知」行動療法

人は誰しも考え方のクセを持っている

人は誰でも「考え方のクセ(=認知)」を持っています。
この「考え方のクセ」というのは、長年の経験の中で出来上がったもので、人それぞれ異なる考え方を持っています。

この「考え方のクセ」の中にはストレスに巻き込まれやすいものもあればそうでないものもあります。

認知行動療法では、この「考え方のクセ」を少し変えてあげることで、ネガティブな気分をやわらげてストレスに悩まされにくくなることを目指します。

自分の「考え方のクセ」を見つけよう

自分がどんな「考え方のクセ」を持っているか見つけてあげることから認知行動療法はスタートします。

日常生活の中で、悲しいことやイライラすることがあったら、少し立ち止まってみましょう。
その出来事があったときに、「自分が今何を考えているのか」を探してみましょう。

はじめは少し難しいかもしれないですが、これを繰り返しているうちに、自分の考え方のクセが見えてきます。
難しければ、紙に書いてもいいと思います。

自分の考え方のクセを見つけたら、「新しい考え方」ができないか検討してみましょう。
悲しい出来事、イライラする出来事に対して、新しい解釈はできないでしょうか?

このように、自分の考え方を変えてあげることで、ストレスを感じる状況を解消するのが認知行動療法です。

行動に注目するから認知「行動」療法

さて、認知行動療法には、認知だけじゃなく「行動」という単語も入っています。

認知行動療法では、認知だけでなく「行動」にも着目します。

みなさんは、「気分転換」と聞くと何を想像しますか?
美味しいものを食べたり、カラオケなど遊びに行ったりする方もいらっしゃるのではないでしょうか?

一方で、落ち込んでいる時には、「何もしたくない」と感じる人もいるでしょう。

このように、行動と気分は密接に関連しています。
このことを利用して、行動を変えることで気分を変化させる方法も認知行動療法ではしばしば利用されます。

簡単にいうと、行動を少し変えてあげることで、ストレスを和らげることを目指します。

この辺りはまた別の機会に詳しくお話しします。

まとめ

認知行動療法は「考え方のクセ」や「行動」にちょっとした変化を加えることで、ストレスに巻き込まれにくくなることを目指す方法です。

そしてその背景には「ある出来事」に対して「どんな反応をするか」でその出来事がストレスになるかどうかが変わってくるという考えがあります。

認知行動療法ってなんだろう?
  • 自分の考え方や行動を変えてあげることで、ストレスのかかる状況を解消する
  • ある出来事がストレスに感じるかどうかは、自分が「どう考えるか」「どう行動するか」によって決まる
  • 自分の「考え方のクセ」を知ることで、ストレスに対処できるようになる

さて、次回は実際に認知行動療法の技法を紹介しながら「ストレスマネジメント」の練習をしていきましょう!

ストレスに対処するための第一歩!自分の「考え方のクセ」を見抜こう!【初めての認知行動療法②】
ストレスマネジメント入門編!認知行動療法をはじめから丁寧に!②

本シリーズの記事一覧はこちらから
初めての認知行動療法

PAGE TOP