コロは完璧主義なところがあるからストレスが溜まりやすいの二ャ
それは自分でも自覚してるけれどなかなか変えられないのニャ
自分の考え方をちゃんとわかっているところは素晴らしいね!
そしたらその考え方をどうやって和らげるか考えてみようか!
みなさんは、自分のことを完璧主義だと思ったことはありますか?
完璧主義な人は、仕事や遊びもバッチリこなすことができると思います。
とても素晴らしいことですね。
ただ、あまりにも完璧主義だと、仕事でもプライベートでも満足することが少なくなってしまいます。
完璧主義な人がストレスが溜まりやすいと言われるのはこのためでしょう。
完璧主義以外にも、「責任感のつよい人」や「自分に自信がない人」なども、ストレスが溜まりやすいと言われています。
今日は、そんなストレスが溜まりやすい「考え方のクセ」を、和らげるための方法を学んでいきます!
それではいってみましょう!
この記事は「初めての認知行動療法」シリーズ(全4回)の3記事目です。
この記事、単体でも十分理解できる内容となっておりますが、もし細かく勉強されたい方は、前回の記事もお読みください。
本シリーズの記事一覧はこちらから
初めての認知行動療法
前回の記事はこちらから
ストレスを感じやすい考え方を和らげるには?
完璧主義や、自分への自信のなさ、こういった「考え方のクセ」を変えるにはどうしたらいいでしょうか?
よくない考えだとわかっていても変えられない?
いざ完璧主義をなおそうと思っても、言葉で言うほど簡単じゃないですよね?
みなさんの中にも、チャレンジしたことがある人も多いのではないでしょうか。
大抵の場合、自分の「考え方のクセ」というのは、小さい頃からの経験が積み重なってできています。
たとえば、学校のテストでいい点を取り続けてきた人は、大人になってもいい成績・いいパフォーマンスを発揮することに必死になるかもしれません。
同じように、小さい頃からおとなしく、人前で意見を言わないような子であれば、大人になっても自分に自信がない可能性があります。
このように、自分の「考え方のクセ」は、長い時間をかけて作り上げられたものなので、簡単に変えるのは難しいのです。
「考え方のクセ」は無理矢理変えても意味がない?
それでは、完璧主義を和らげるためにこう考えてみてはいかがでしょうか?
「私は、全てを完璧にこなす必要はないんだ!」
こう考えてみると、完璧主義は和らぐでしょうか?
実は、このように無理矢理考え方を変えようとする方法はあまりうまくいきません。
いくら「完璧主義はよくない」と頭では分かっていても、自分で納得感がないと考え方は変わりません。
「考え方のクセ」を変えるために
視野を広げることが大切
では、納得感を持って、自分の考え方を和らげるにはどうすれば良いでしょうか?
完璧主義のような性格・考え方のクセは、長年の経験の積み重ねによって作り上げられたものです。
そのため、自分にとっては当たり前の考え方に思えてしまうものです。
そこで、自分自身の視野を広げてあげる必要があります。
視野を広げることで、今までの「考え方のクセ」を捨て去って新しい「考え方」を手に入れることができるのです
さて、ここからは、次の事例をもとに考えていきましょう!
完璧主義のAさん
Aさんは完璧主義です。職場では与えられた仕事を全てきっちりこなすため、周囲からは信頼されています。しかし、「与えられた仕事は全て完璧にこなすべきだ」という強い思いがあるため、息つく暇もなく仕事に集中し、終業時間になる頃にはぐったりと疲れ果ててしまいます。
Aさんは、このままでは身体を壊してしまうと危機感を覚えて、完璧主義を和らげる方法を探し始めました。
Aさんはどのようにして完璧主義を和らげていけば良いでしょうか?
視野を広げるために質問をしてあげよう!
視野を広げるための一つの方法は、自分自身に質問してあげること、つまり、自問自答することです!
自問自答することによって、今まで当たり前だと思ってきた考え方(完璧主義やネガティブ思考)に立ち向かうことができるようになります。
たとえば、自分の心の中で、以下のような質問を自問自答してみましょう。
このままだと少しわかりづらいと思うので、次からは具体例をあげていきます。
先程の事例を参考にいくつかの質問についてみてみましょう!
質問① その考え方が正しいと思う根拠はなんですか
まずは、自分がなぜ完璧主義やネガティブ思考のような考え方を持ち続けているのか、その理由を考えてみましょう。
完璧主義のAさん
Aさんは自分自身に問いかけてみました。
「どうして、完璧主義じゃなきゃいけないんだろう??」
すると、Aさんはこんなことを考えました。
「昔から、勉強やスポーツでいい成績を取ると褒めてもらえたからかなあ」
やはり、Aさんの「完璧主義」は小さい頃からの積み重ねで出来上がっているようです!
質問②その考えを信じるメリットとデメリットはなんですか?
私たちは皆、何かしらの「考え方のクセ」を持っています。
上のAさんの例では、それは完璧主義でした。
そして、この完璧主義は、時としてAさんを悩ませています。
一方で、Aさんは、なぜ「完璧主義」でい続けるのでしょうか?
そこには、何かしら完璧主義でいることのメリットがあるはずです!
完璧主義でいることでいいことがあるから、完璧主義をやめられないのかもしれません。
そこで、次は「完璧主義」でいることのメリット・デメリットを考えてみましょう!
完璧主義のAさん
Aさんは自分自身に問いかけてみました。
「完璧主義でいることで、何かいいことはあるのかな?」
Aさんは、少し悩みながらこう考えました。
「多分、完璧主義でいると、周りの人の信頼を得やすいんだと思うなあ。」
次に、Aさんは自分自身にこう問いかけました。
「完璧主義でいることの、デメリットはあるかな?」
今度はAさんはすぐに思いつきました
「そりゃ、すぐに疲れちゃうことだな!」
Aさんは、自分がなんで完璧主義でいるのか、だんだん分かってきたような気がしました。
みなさんは「完璧主義」や「ネガティブ思考」のデメリットはすぐに思いつくでしょう。
一方で、これらの考えのいいところ、メリットを考えたことがある人は少ないのではないでしょうか?
メリットを考えてあげることで、自分がなぜ、「完璧主義」や「ネガティブ思考」をやめられないのかが分かってくると思います。
質問③もしも友人が同じ考えをしていたらどう思いますか?
自分の性格・考え方を客観的に眺めるというのは、とても難しいことです。
そんな時は、自分じゃなくて、友人や家族の相談に乗ってあげるつもりで考えてみましょう!
友人や家族など、親しい人が自分と同じ境遇にいたとしたらなんて声をかけてあげるかを考えてあげることで、自分自身を客観的にみることができるようになります!
完璧主義のAさん
Aさんは最後にこう自問自答しました。
「同僚のBくんが同じ考え方をしてたらなんて声をかけてあげよう?」
Aさんはしばらく考えたのちに、こんな答えを出しました。
「上司の指示に全部答えるのはとても大変なことだし、そこまでしなくても上司はあなたのことを認めてくれてると思うよ!」
Aさんは、この質問に答えながら、ハッとしました。Aさんは、これまで自分が周囲に認めてほしかったこと、そのせいで完璧主義をやめられなかったことに気づきました。
さらに、「たとえ完璧じゃなかったとしても、自分を認めてくれる人はいる」ということに気づいたのです。
Aさんの事例のように、直したい考え方、ここでは「完璧主義」、に焦点を当てて自問自答してあげることで新たな発見が得られるのです!
そして、その発見をもとに新しい考え方を手に入れることができるのです!
みなさんもぜひ、完璧主義やネガティブ思考など、なおしたい性格・考え方のクセを持っていたら参考にしてみてください!
まとめ
私たちの性格・考え方のクセは、小さい頃からの経験の積み重ねでできています。
そのため、いざ性格・考え方のクセを変えようと思ってもなかなかうまくいかないものです。
今回は、そんな頑固な考え方のクセを変えるための方法を勉強してきました。
ポイントは以下の通りです!
ここまでで、あなたは「自分の考え方のクセ」に悪戦苦闘しながら立ち向かってきました!
ただ、認知行動療法は、「認知」だけでなく「行動」にも焦点を当てるところがポイントです。
次回は、このシリーズの最終回、「行動」に焦点を当てたいと思います。
もしよければこちらもご覧ください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
本シリーズの記事一覧はこちらから
初めての認知行動療法