
この間占いに行ったら、コロはストレスを感じやすい性格だから気をつけるように言われたの二ャ。
ストレスを感じやすいってどういうことなのニャ?どうやって気をつければいいのニャ?

ストレスを感じやすい性格かぁ。
占いでわかるかどうかは置いといて、ストレスを感じやすい人っていうのはいくつかのパターンがあるんだ!
今日はそれを話していこう!
今回は、ストレスになりやすい考え方について紹介していきます。
本記事は「認知行動療法」をベースにしていますが、読みやすくするために認知行動療法についての説明は省略しています。気になる人は、下記のリンクからどうぞ!
それではいってみましょう!
人は誰しも考え方のクセを持っている
みなさんはストレスを感じやすい方でしょうか?
実はストレスを感じやすい人というのは、みな似たような「考え方のクセ」を持っているのです。
まずはこの「考え方のクセ」について紹介します。
私たちは誰しもが「考え方のクセ」を持っています。そして、私たちは、そのクセを通して、物事を判断します。
そして、この「考え方のクセ」は人によって異なります。
たとえば、テストで90点を取った時に「90点も取れた!」と考えるか「90点しか取れなかった!」と考えるかは人によって様々です。
あなたはどちらのタイプでしょうか?
この「考え方のクセ」の中には悪さ(=ストレスを感じる)をするものがあります。
この悪さをする「クセ」のことを専門用語では「認知の偏り」と呼びます。
ストレスになりやすい考え方 6選
それでは具体的にどんな考え方がストレスに結びつきやすいのか説明していきます!
自分に当てはまるものがあるかどうか確かめながら読んでいきましょう!
0か100か思考
物事を全て、0か100かで考えてしまう考え方です。完璧主義というとわかりやすいでしょう。
たとえば、テストで「100点以外は意味がない」と考えてしまう人がこれにあたります。
テストだったら、まだ100点が取れる可能性もありますが、実際の世の中では、仕事もプライベートも100%うまくいくことなんてなかなかないですよね。
このタイプの人は、自分のパフォーマンスに満足することがほとんどなく、ストレスが溜まりやすくなってしまいます。
また、時にはこの完璧主義を他人にも押し付けることがあります。
誰かが少し失敗しただけで厳しく責め立てたり、心のどこかで「無能」だと決めつけたりする可能性があり、人間関係のストレスも溜まりやすくなってしまいます。

べき思考
べき思考もストレスの溜まりやすい考え方として有名です。
このタイプの人は物事に対して「〜すべき」「〜すべきでない」という考え方をする傾向にあります。
そして、その考え方によって自分を縛り付けてしまいます。
たとえば、あなたが「男は、たくさんのお金を稼ぐべきだ!」という考え方を持っていたとしましょう。
確かにたくさんお金を稼ぐことができたら、素晴らしいことかもしれませんが、もし周りを見渡して自分よりもお金を稼いでいる人がたくさんいたらあなたはどう思うでしょうか?
きっと「自分はダメな人間だ!」と落ち込んでしまうことでしょう。
べき思考のパターンを持っている人は、常に「〜すべき」という高い(時には高すぎる)理想を掲げ、それが達成できない時に強いストレスを感じてしまいます。
また、この高い理想は、しばしば他人の行動も縛り付けます。
たとえば、待ち合わせに友人が5分遅刻してきたら、「人を待たせるべきではない!」と怒りの感情が湧いてきてしまいます。
このように、人間関係においてもストレスを感じることが多くなってしまいます。

心の読みすぎ・先の読みすぎ
このタイプの人は、根拠もなく物事を決めつけてしまう傾向にあります。
ちょっとした出来事から最悪の結果を予想してしまったり、他人のちょっとした言動からその心中を推測してしまうことがこれにあたります。
一言で言うと「論理の飛躍」になります。
たとえば、仕事の会議中に上司が自分に意見をもとめなかっただけで、「上司に嫌われている。もう出世はできないだろう」と勝手に推測して落ち込んでしまう人などがこれにあたります。
また、このタイプの人は友人の些細な一言に深く傷ついてしまうことも多く、周りの目をやたらと気にしてしまう傾向にあるでしょう。

レッテル貼り
このタイプの人は、偶然の出来事やたった一回の出来事で、自分や他人にネガティブなレッテルを貼る傾向にあります。
たとえば、たった一度だけ子供を強く怒鳴ってしまった母親が、「自分は母親失格だ!」と決めつけてしまうことがこれにあたります。
こうして自分に「母親失格」というラベルを貼ってしまうと、その後の子育てでも「どうせ自分は母親失格だから」とすぐに諦めて、うまくいかないということになりかねません。
また、このレッテル貼りは、他人に対しても発動することがあります。
たとえば、部下が一度ミスをしただけで「あいつはもう使えない!」と切り捨ててしまうことがこれにあたります。
自分や他人に「レッテル」を貼ることは、その人のことを理解することを容易にしてくれます。
しかし過度なレッテル貼りは、人間関係や自分の自尊心を傷つけてしまいます。
自分のせいだ思考
このタイプの人はなんでも自分の責任にしてしまいます。
自分に関係のないようなことでも「自分のせいだ」と考えて落ち込んでしまう傾向にあります。
専門的には「個人化」と呼びます。
たとえば「上司の機嫌が悪いのは私の仕事の態度が悪いからだ」や「友人が落ち込んでいるのは、私との会話が憂鬱だからだ」などがこれにあたります。
また、自分でコントロールできないことも自分のせいにしてしまうこともあります。
子供が交通事故に遭ったときに、自分の教育方針が間違っていたと自分を責める母親がこれにあたります。
ただし、この「自分のせいだ思考」はネガティブな出来事だけに対して働くのではありません。
たとえば、大切な行事の日が快晴だった時に、「自分はなんて晴れ男なんだ!」と誇らしげになることもこの「自分のせいだ思考」が影響しています。
ネガティブなフィルター
ネガティブなフィルターを持っている人は、物事の悪い面だけを切り取ってしまいます。専門的にはフィルタリングと呼びます。
たとえば、順調に進んでいた仕事に一箇所ミスが見つかっただけで、「大失敗してしまった!」と考えてしまうことがこれにあたります。
また、一日の終わりに少しだけ嫌なことが遭っただけで「今日は最悪の1日だった」と考えてしまうこともあり、満足いく日々を過ごせることが少なくなってしまう可能性もあります。
これまで同様、このフィルターは他人に対しても働きます。
友人の悪いところばかり目に入ってしまったり、誰かの批判ばかりしてしまったりするのがこれにあたります。
このフィルターを通すことで、人間関係がもろく壊れやすいものになってしまいます。
まだまだあるストレスになりやすい考え方
本記事でご紹介した以外にも、ストレスに陥りやすい考え方はいくつもあります。
スペース上全てを紹介することはしませんが、いいことは過小評価し悪いことは過大評価してしまう「マイナス思考」や、自分の感情に赴くままに物事を判断する「感情による判断」などがあります。
上手にストレスに対処するには
これまでご紹介してきた考え方の中で、自分に当てはまるものはあったでしょうか?
もし、当てはまる考え方があって、日々ストレスを感じている方がいたら、その対処法を学んでいきましょう!
人は考え方を無理に変えることはできない
世の中には、ストレスへの対処法として、「ポジティブに考えろ」とか「ネガティブな考え方はやめよう」と言ったアドバイスが出回っています。
しかし、あなたの「考え方のクセ」と言うのは、これまでの経験によって形作られたものであり、そう簡単に捨て去ることはできません。
まずは、あなたの「考え方のクセ」を一度認めてあげましょう。
そして、今一度あなたがどんな「考え方のクセ」を持っているかを客観的に考えてみましょう。
客観的に自分の頭の中を覗き込むことで、問題に取り組みやすくなるのです。
専門的には「外在化」と呼びます。
自分の「考え方のクセ」を外から見つめるだけでも、「自分はこういう考え方をしがちなんだなあ」と新たな発見につながることでしょう。
方法その1 感情と考えを分けて考える
自分の「考え方のクセ」と客観的に向き合うために、自分の頭の中を「感情」と「考え」の二つに分けてみましょう。
自分の頭の中が「不安」や「怒り」、「あせり」といった感情に支配されている状態では自分を冷静に見つめることができません。
また、人間の脳は、ポジティブな気分の時にはポジティブな考えや過去の楽しかった出来事を思い出しやすく、ネガティブな気分の時にはネガティブな考えや過去の辛い出来事を思い出しやすいと言われています。
人間の脳に感情が与える影響はとても大きいのです。
そこで、ストレスを感じた時に、自分が「今、どんな感情なのか」を書き出してみましょう。
そして、そのあとで「今、どんな考えが頭に浮かんでいるか」を分けて書き出してみましょう。
こうすることで、自分の考え方のクセを客観的に見つめることができるようになります。
もしこれが難しいと感じたら以下の記事を参考にしてみてください
方法その2 メリットとデメリットを考えてみる
自分の「考え方のクセ」と客観的に向き合う2つ目の方法は、その考え方のメリットとデメリットを考えてみることです。
はじめにお伝えしますが、こちらはやや上級編で難しいところもありますので難しいと感じた方は読み飛ばす or 以下の記事を参考にしてください。
私たちはこれまでの経験の中で、不合理な「考え方のクセ」を身につけています。この考え方のクセは一見不合理に見えますが、実はなんらかの役に立っている可能性があります。
たとえば、「完璧主義」の人だったら、その完璧主義のおかげで、仕事も遊びも全力で頑張ることができているかもしれません。
その一方で完璧主義の人は、満足することがない、心が休まらないといった悩みを抱えることでしょう。
このように、「考え方のクセ」には、メリットとデメリットの両面が含まれているのです。そして、その両面を考えることで、自分の考え方のクセと客観的に向き合うことができるようになります。
このメリット・デメリットを考えるというのは、「認知再構成法」と言う方法の一部で、自分の考え方にいろいろな質問をしてあげることで、新しい考え方を生み出そうとする時に利用されます。
さらに詳しい説明は、以下の記事にあるので興味のある方は参考にしてみてください。
まとめ
ストレスを感じやすい人たちは、実は似たような考え方をしていることが多いです。
この記事では、ストレスを感じやすい考え方について具体的な例を6種類あげてきました。
そして、その対処法についても学んできました。
ここで紹介した内容は認知行動療法をベースとしています。
最後までお読みいただいてありがとうございました!

コロは他の猫の考えを先読みしてしまうの二ャ
だからストレスを感じてしまうのか二ャ
でもそのおかげで猫づきあいがうまくいっていることは確かなの二ャ
これからは、この先読み思考とうまく付き合って行きたいニャ

「先読み思考」は猫づきあいで疲れることも多いかもね。
自分の考え方のクセに気付いて、うまく付き合っていくのが大事だね!